トムラウシに引き続き、北海道の100名山・十勝岳をご案内してきました。
活火山の十勝岳は植物も育たない荒涼とした砂礫と岩稜の山。
まるで他の惑星にいるような不思議な風景に驚きながらの登山となりました。
砂礫の登山道。遠くに十勝岳が見えています。
歩き始めて1時間半、十勝岳避難小屋に到着です。
りっぱな避難小屋の影で小休止。
順調の高度を上げていきます。
陽を遮る樹林がないのでけっこう暑いのですが、眼下に広がる北海道らしい風景に元気をもらいながら登ります。
急登を登り切ると十勝岳が眼前に。
植物のない荒涼とした世界が広がります。
本当に違う惑星に迷い込んでしまったような感覚になってしまいます。
深田久弥はこの山をこんなふうに表現しています。
「十勝は生きている火山という強い印象を与えられる。その地底で絶えず何かが気味悪くうごめいている様である。火口壁の残骸のボロボロの岩尾根や、一木一草もない黒ずんだ砂礫のザクザクした斜面や、噴火の猛威のあとがまだなまなましく残っている。」
眼下の噴火口が見えてきました。
真っ白い噴煙が吹き上げて異様な雰囲気です。
目の前に急斜面が立ちはだかります。
この壁を登り詰めれば山頂は目の前です。
火山の噴出物の間を縫うように付けられたトレイルを辿っていきます。
やっと稜線に出ました。
みなさんお疲れ気味ですが、山頂まではあとわずかです。
そして山頂!
トムラウシに比べれば短いですが、それでもここまで4時間。
よく頑張りました。
あっという間にガスに覆われてしまいました。
でも、今まで眺望はあったのでみなさん満足そうな表情です。
砂礫のトレイルは歩きやすいので下りはサクサクと。
振り返ればガスの切れた十勝岳山頂が見えています。
荒涼としたトレイルを降ってくると砂礫地に黄色い花。
メアカキンバイです。
モノクロームの世界にぱっと灯りが差したよう。
やっぱり花はいいですね。
今日も暑かったので雲がどんどん湧いてきます。
降られないうちに下山しましょう!
駐車場に到着です。
お疲れ様でした。
今日も宿へ戻って温泉に入ってゆっくり休みましょう。
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